2016/09/16

10/27 - 11/1 由良 環 「都市の距爪-パリ-」









会期

2016年10月27日(木)~11月1日(火)
13:00-20:00
会期中無休 *最終日のみ17:00まで

10月30日(日)(17:00-18:00)
トークショ-
由良環(写真家)
日高優(立教大学准教授/写真批評)
参加費500円(Drink付き)





団体名・作家名称

由良 環


展示名称

都市の距爪-パリ-


展示概略

パリのストリートスナップ写真/モノクローム/約40点


展示詳細

 都市の距爪 ―パリ―


 パリ東駅から中心部へ向かって延びるあるストリートは、明らかに周囲と

は一線を画し、違和感と閉塞感で充満していた。

 そこは公共の場所でありながら立ち入る人間を選ぶような一角で、真っ昼

間でも撮影はおろか、歩くのが精いっぱいと言わざるを得ないような通りで

異様で重苦しい空気に満ちていた。

 私はざわざわとした気持ちで、まずは通りをゆっくり歩いてみた。

すれ違う人ひとりひとりが厳しい視線を投げかけてくる。それでも私は前を

見て歩き、気付かれないように指先だけでシャッターをそっと押す。

 平静を装いながらも、私の頭の中はスピードメーターの針が振り切れてし

まったような興奮した状態にあった。

 パリの街が抱える光と闇のコントラストは、時に強烈な形となって現れ

こちらに向かって飛びかかってくる。

 しかしその明暗の振幅こそがこの都市に奥行と深みを与え

パリという都市を輝かせる底力になっていると強く感じるのだ。

                          由良 環



会場

Gallery NIW
〒112-0014 東京都文京区関口1-44-8
東京メトロ有楽町線 江戸川橋駅 1b出口より徒歩3分
(中央・総武線からの乗り換えは市ヶ谷駅を推奨)
東京メトロ東西線 神楽坂駅 2出口(矢来口)より徒歩11分
都電荒川線 早稲田駅より徒歩12分




入場料


入場無料



作家プロフィール

由良環 Tamaki Yura

1972年 長野市生まれ

1996年 東京造形大学建築専攻卒業

都市をテーマにした写真を制作、発表を続ける。

現在は「都市と人間」あるいは「都市と自然」をテーマに取り組む。



個展

2013年「TOPOPHILIA」由良環×HealingArt/北のれんが(帯広)

2012年「TOPOPHILIA」ニコンサロン銀座

2012年「TOPOPHILIA―都市の中へー」森岡書店

2009年「Philosophical approach to Paris」森岡書店

2007年「City Evolutions:Tokyo/Paris」コダックフォトサロン

2006年「City Evolutions:Tokyo/Paris」EspaceJIPANGO(パリ)

2004年「Urban Series:Tokyo」Atelier AE(パリ)

2002年「ラフレシアを探して。」Gallery Q

2001年「都市をめぐって」コダックフォトサロン

1998年「時と空間の記憶#2」Gallery ZO

1996年「時と空間の記憶」PHOTO SPACE KOYO

1994年「Real Time Story Telling」ルブリン芸術祭(ポーランド)

グループ展

2015年「リフレクション写真展2015」表参道画廊

2015年「けはひ」イ、なるもの…北へ/OGU MAG *佐佐木實氏との二人展

2014年「NODE展」シリウス

2013-2014年「長野県生まれの写真家たち」代表作品展

       北野カルチュラルセンター/ポートレートギャラリー/飯田市美

      術博物館

2013年「日本写真協会受賞作品展」富士フィルムフォトサロン



2013年 日本写真協会賞新人賞受賞(「TOPOPHILIA」に対して)

写真集

2012年 『TOPOPHILIA』 コスモスインターナショナル

WEB    http://yuratamaki.net




イベント公式/関連サイト

http://www.yuratamaki.net