今秋開廊予定のGallery NIWの建築現場にて、写真家 木内美羽の「duct tape」展を"Countdown exhibition"として開催しています。
都市の日常風景から朽ちた部分を無造作に切り取った、抽象絵画のようなストレートフォトを発表し続ける木内美羽。
「duct tape」シリーズは、印画紙の代わりに白のガムテープを張り巡らせて作られた、幅1.8m x 高さ2.7mの特大シートをメディアとして表現される、一際独特な作品群です。
今回の「Gallery NIW Countdown exhibition」では、建築中の画廊を覆う工事用のシートを展示壁に見立て、「duct tape」作品を縦に3連で繋ぎ全高8m近くの一つの巨大な作品として展示しています。
極めて異例な「印刷写真の屋外展示」であり、展示期間中常に作品はダメージを受けてゆくため、最初で最後の展示となるでしょうが、素材の経年劣化や風雨による「朽ち」を一つの主題とする木内美羽の作品に合った表現形態であり、展示終了後に開廊するギャラリーにとっても逆説的に相応しい展示となると考えています。
会期
2011年6月1日(水)〜
プロフィール
mius(木内 美羽)
フォトグラファー。東京在住。2006年度コニカミノルタ「フォト・プレミオ」年度賞受賞。